「頂門の一針」3253号より

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池田 元彦

南京事件もそうだが、中韓の大騒ぎの背景には、必ずマッチポンプをする反日日本人とそれに協力する反日新聞、反日放送協会がある。結論を先に言えば、慰安婦問題は、特定の反日日本人の綿密な計画により長年仕掛けられ、国際的に既成事実化された結果なのだ。

主役は、皆弁護士だ。最初に登場するのは高木健一弁護士。1975年サハリン残留韓国・朝鮮人機関請求裁判を唆していた。サハリン高麗人協会のパク・ケーレン会長に高木弁護士が、「もっと日本から賠償を取れるから要求しなさい」と教えた、とのことだ。

1980年代前後に日韓の作家による荒唐無稽な内容の出版があるが、世間一般に慰安婦問題は話題にならなかった。1991年、NHKが終戦記念番組の為に、徴用と慰安婦の調査をした。50名前後への事情聴取に対して、軍に強制されたという証言は1件もなかった。

「口入れ屋にだまされて炭鉱に行ったら、タコ部屋でひどい目に合った」とか「女衒にだまされて戦地に連れて行かれた」ばかりだった。むしろ金額順を売込み、楽屋でセリフを熱心に教えていたのが、福島瑞穂弁護士だったと池田信夫NHK担当者が証言している。

金学順の証言はあやふやでその後何度も反転するが、当初は「親に40円でキーセンに売られた」「無効となった軍票支払の給与賠償が目的」で提訴し、裁判で主張した。従軍も、性奴隷被害の損害賠償でもない。が、福島
弁護士は番組で日本の戦争犯罪だと断罪した。

そこに朝日新聞が1992年1月朝刊で、軍が関与する従軍慰安婦を女子挺身隊として「強制連行」したと大々的に報道した。記者は植村隆、妻が韓国人、義母が原告「太平洋戦争犠牲者遺族会」の梁順任常任理事だった。世間は後に誤報というが、意図的捏造だ。

 1991年12月1人2千万円計3億円の金学順を含む35名原告裁判の裏の仕掛け人が、高木健一弁護士だ。お粗末な提訴内容に、秦郁彦氏が直接高木弁護士にクレームした程だ。

直後の宮沢首相の訪韓首脳会談で8回も宮沢は謝罪を繰返し、真相究明を約束した。

国際的に嘘の上塗りを周知させたのが戸塚悦朗弁護士だ。国連人権委員会にNGO代表として提議し、クラマスワミの軍性奴隷報告書で「性奴隷」が国連公式文書に採用された。

彼は1995年迄の4年間に訪欧14回、訪米2回、訪朝1回、訪中1回と、嘘宣伝を広めた。1993年秦郁彦氏や韓国記者の調査で、吉田清二の済州島950人強制連行の大嘘は覆ったが、総辞職直前のどさくさに紛れ8月4日閣議決定もなく、河野洋平談話が発表された。その時慰安婦聞取り調査に立ち会ったのが、福島弁護士だ。そろそろ全体図が見えてきた。

その後高木弁護士は、インドネシアで柳の下の泥鰌を狙い、2百万貰えると吹聴してマッチポンプをやった。中京TVは現地慰安婦証言の日本語吹替えで捏造放映した。藤岡信勝教授、阿比留瑠比記者、中島慎一郎氏が現地調査で彼らの嘘を確認している。

2010年仙谷由人国務大臣は、解決済日韓基本条約に疑義を呈した。因みに、仙谷大臣は弁護士であり、福島は弁護士事務所時代の元部下、高木とは学生時代からの友人である。要するに法律に強い知能犯弁護士達が、日本貶めの真の犯人、反日の張本人なのだ。

日本国民の憤りを他所に、世界における日本貶め包囲網は、成功しつつあるようだ。
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