2016年10月29日土曜日

産経新聞前ソウル支局長「私を取り調べた韓国検事が崔太敏親子についてしつこく聞いた」

2016年10月28日07時57分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
66
share

mixi
写真拡大
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(中央フォト)
  2014年の旅客船セウォル号沈没事故当時、朴槿恵(パク・クネ)大統領の7時間の行方に関する疑惑を記事にして名誉毀損容疑で起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が「崔太敏(チェ・テミン)氏と崔順実(チェ・スンシル)氏が朴槿恵政権の最大のタブーだった」と主張した。

  現在、産経新聞社会部編集委員の加藤前支局長は27日、「政権最大級のタブーとは…朴槿恵大統領の政治生命の終焉につながる可能性がある」と題した記事で、「ソウル中央地検で取り調べを受けた際、記者に検事がしつこく聞いてきたことの一つが崔太敏、順実親子に関することだった」と明らかにし「この問題が朴氏の抱える最大の急所なのだと、間もなく気づいた」と伝えた。

  検察による崔順実氏の自宅の家宅捜索については「朴氏の政治生命の終焉につながる可能性がある」とし「崔親子との交友こそ、朴氏が隠さなければならなかった事柄であり、政権最大級のタブー」と主張した。

  加藤前支局長は崔順実ゲートが朴大統領の「孤独」と深く関係していると説明した。朴大統領が崔氏に過度に頼ったのは本人の成長過程に起因するということだ。

  加藤前支局長は朴大統領の自叙伝を引用し、「朴氏は学業でも小中高から名門、西江大を卒業するまで学年首席で通すなど『完全無欠』を志向した」とし「ただし、政治家になると、独善に転化した。ハンナラ党代表当時の報道官、田麗玉氏は著書で、朴氏は『私が原則』という思考回路の持ち主だと批判した」と伝えた。

  加藤前支局長は「父の朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領が在職中に腹心に射殺され、人一倍疑い深く成長した朴氏の中で、崔親子は特別な存在だった」とし「崔太敏氏は朴正煕元大統領に大きな影響力を持つ相談相手だったとされる。『つらかったときに助けてくれた』関係は親子二代に及ぶ深いもの」と説明した。

  加藤前支局長は「朴大統領は就任当初、登用した高官人事で失策を繰り返した。訪米中にわいせつ事件を起こした大統領府報道官までいる。当初、崔順実氏に頼っていたという朴氏は、これらの人事をだれにも相談せず実施したと指摘されたが、背景に崔氏がいたとすれば話は別だ」と伝えた。

  加藤前支局長はセウォル号惨事当日の朴大統領の行方について疑惑を提起するコラム(朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?)を書き、名誉毀損容疑で在宅起訴された。当時、裁判所はコラムの内容が虚偽だと認めながらも、加藤前支局長を無罪とした。

  検察の取り調べで検事が崔太敏親子についてしつこく聞いたという加藤前支局長の主張が事実なら、検察は当時すでに朴大統領と崔順実氏の関係を知っていたという話になり、今後、波紋が予想される。

0 件のコメント:

コメントを投稿