ソウル地方警察庁は18日までに、日本に住む指定暴力団山口組系の韓国人組員(38)を韓国へ連れて行き、殺人未遂などの疑いで逮捕したと明らかにした。
 韓国の警察当局者によれば、組員は2005年ごろ日本に移り、韓国人が経営するバーなどでみかじめ料を集める仕事をしていた。07年3月、東京都新宿区指定暴力団住吉会系の韓国人組員を凶器で何度も刺して殺そうとしたという。
 逮捕された組員は今年6月、不法滞在などの疑いで拘束され、その後、東京地裁で9月、懲役2年6カ月、執行猶予5年の判決を受けた。日本側は14日、組員の身柄をソウル地方警察庁に引き渡したという。(ソウル=牧野愛博)