2015年12月20日日曜日

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)12月19日(土曜日)
         通算第4756号  
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「たとえトランプ氏が大統領になろうとも、米国とはうまくやっていける」
  プーチンの記者会見に未曾有の1390名が押しかけた
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 プーチン露西亜大統領は12月17日、モスクワで恒例の長時間記者会見を行ない、ひとりで対応した。

  開口一番、中央銀行の政策を指示すると言った上で、「ロシア経済はマイナス3・7%の成長が続くだろうが、気になるインフレ率は12・3%、失業率5・ 6%にとどまり、2016年の赤字財政はGDPの2・9%以内に納まり、形態的苦境はまもなく終わる」と楽観的見通しを述べた。

 ついでシリア空爆参加に関して、「ISISは、いまやマイナーな問題」と断言し、会場を驚かせた。

問題はトルコとの緊張関係への暗転、軍事的な対峙である。しかしプーチンは懸念される軍事的行動のエスカレートについては慎重で、むしろトルコを経由するガス・パイプラインの敷設については中断どころか前向きに捉えている姿勢が印象的だった。

「ト ルコ人民との友好は不変であり、問題はいまの政府間の対話に展望がないことである。トルコはテロリスト達の最後のリゾートになっており、経済的利権がそう させている」としてトルコのIS占領地の石油密輸がトルコ与党の財源ともなっていることを示唆し、同時に「シリアの将来はシリア人民がきめることだ」とし た。

米国との関係は「これからもうまくやっていけるし、たとえトランプ氏が大統領となろうとも、ロシアは米国との絆を維持し、両国関係の良好な維持発展にかわりはない」とプーチンは協調した。

この記者会見は11回目だが、全世界から1390名もの記者がモスクワに集まった。
この数字は新記録だという(英文プラウダ、12月17日)。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1) 既に旧聞に属する事を承知で、ピルズベリーの「100年のマラソン/中国の秘密戦略」についてご教示願います。
 宮崎さんのコメントを含めて何人かの方々の書評を見ました。要は、建国から100周年の2049年を目標に経済、政治、軍事で完全にアメリカを追い抜く超大国を目指すとのことらしい(失礼ながら、本文を読んでおりません)。
中 国指導部は米国の主導と関与の誘いに従う振りをしながら国力を強めて米国の覇権を奪い中国主導の国際秩序を築く「100年のマラソン」を進めているとの 事。建国当時の経済、政治、軍事の発展状況/水準をおぼろげながら想像すると、そのころから上記の様な「国家100年の計」を掲げて深く静かに着々と目標 に向かって進んでいるとしたら、中国、あな恐ろしや!である。
 1949年から70年弱経った2015年までみても、毛沢東、華国鋒、トウ小平、江沢民、胡錦濤そして、習近平。その間の権力闘争等を経ても上記のような「マラソンの基本構想が終始一貫して本当に守られ引き継がれてきているとしたら御立派、と言いたい。  
だが本当にそのように引き継がれてきているのか? 
また事実そうだとしたら、トップが変わろうがその基本構想なり理念が引き継がれる事を可能にするある種の「メカニズム」(or DNA?) はどの様なものなのか? 
大変、素朴な質問ですが、どなたかご教示頂ければ有難く存じます。
    (木内信胤信徒の一人)


(宮崎正弘のコメント)ピルスベリーの当該書籍ですが、率直に言って読むに値しないと思います。パンダハガーの繰り言、日本にもごろごろといるじゃありませんか。親中派、転じて反中派。
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