2013年9月29日日曜日

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2013/09/29 Sunday 08:47:46 JST
 
 
北朝鮮問題を斬る-482-「北朝鮮人権大学」に付いて プリント メール
2013/09/01 Sunday 14:54:09 JST
萩原遼さんとは、北朝鮮認識がかなり異なるようだ。今や、数少ない朝鮮総聯の草創期を知る日朝協会の関係者でありながらも異なっている。むろん、今は二人 とも日朝協会を離れている。その違いの根っ子には、朝鮮語を話、書き、平壌に愛妻同伴で赴任した萩原遼さんと、朝鮮語を解さず、北朝鮮の土地は一歩として 踏まないでいる南牛の履歴があるようだ。その中でも、日朝貿易会の田中喜代彦事務局長と親交を結んだか、結ばなかったか、から大きな違いを生じさせたよう だ。 「読まないのが薬」とは、書肆家で知られるF氏の言葉だが、萩原遼さんも南牛が「hagiryou云々」と論じても読まないらしい。それで助かって いる。萩原遼さんの編集する『光射せ!』の11号に快く「金達寿」を論じさせて頂いた。金達寿を論じさせたら南牛が最適だと、萩原遼さんは知っている。安 宇植は別にして世間では知られていない。その証拠に「金達寿に就いてお聞きしたい」と言ってきたジャーナリストがいた。何で、私がそのジャーナリストに喋 らなければいけないのか?今でも思い出すと不愉快になる。
萩原遼さんは、思想信条が異なっても、自身の関わった刊行物は送ってくる。直近で は『かるめぎ』誌のNo101が送られてきた。北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の機関誌で、表紙に「九州支部発足!!」とあり、支部長の写真が掲載され ていた。思わず、元NHK職員H氏かと思った。萩原遼さんの大学の後輩・H氏によく似ていた。かって北朝鮮問題家の世界、狭い世界だが4HAGEという言 葉があった。今は重村智計教授が省かれたらしい。常識的に重村智計教授は北朝鮮問題家と、いえなくなっている。
その『かるめぎ』誌に、ビラが挟まれていた。「第二回北朝鮮人権大学」が、9月21日から23日の間、開催されるという案内状であった。講師の陣容を眺めていくつか驚いてしまった。少なくとも人権を語るなら、この人だけは省くべきだろうと人物名が目に入ったからである。
その名前とは、救う会3代目会長、西岡力・東京基督教大学教授である。何処に西岡力会長が人権に反する活動家と言われるのか?それは西岡力会長が韓国の異端保守の趙甲済との親交を深め、趙甲済の問題発言に対して厳しく批判しないからである。
その問題発言とは、確か、米国大統領がブッシュジュニアだったと思うが、訪韓の時に、米国の広島・長崎への原爆投下に感謝する発言を趙甲済が行ったことを指す。日本では、この発言に対していち早く三浦小太郎氏が批判した。
シリアで化学兵器・毒ガスが使用された疑いで、米国大統領は爆撃を辞さない態度を示した時に、米国内で毒ガスの使用を人道で裁くなら、米国の日本への原爆投下は人道上問題にならないのか?という論議が起こったと報道されていた。
広 島・長崎への原爆投下が人道上、罪に問われるべきことは当然である。その米国大頭領の原爆投下に感謝する趙甲済など、人権・人道に関してどれほどの発言力 があるのだろう?少なくとも、日本人であれば趙甲済発言は許せない筈だ。その趙甲済との対北朝鮮強硬発言で連携している西岡力会長を、何で萩原遼さんは 「人権大学」の講師に招くのであろうか?
重ねて、ここは三浦小太郎氏にも問いたい。あれほどに趙甲済発言を問題にしたに関わらず、西岡力会長を批判しない理由は何なのか?
い わゆる「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」の活動力は日々衰えているらしい。ある意味で、つまり西岡力教授が会長である限り、それは 自然の流れで有ろう。日本人の頭上に原爆が投下されたことに感謝する人物と友情を維持できる鈍感な精神へ、日本の世論が厳しく判断しつつあるからだ。
2013年9月1日 南牛 安部桂司
 

 
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